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一級建築事務所 長田慶太建築要素

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2年に一度ぐらいの間隔で、図面がどこまで進んでいようが、現実に消えていく設計図書がある。
当事務所に問題がある訳でない、もっと違った離れた所にある理由のせいで起きる事も多いもの。

人より多いわけでもないでしょうが、何度か経験するものなのでしょう。
その度に思う事は、悔しいや悲しいという感情なんかとは違う、なんか
…ふわふわしたもの…。

その人だから、その場所だから…という設計手法が発想の基軸あるべきことである以上、
そのアイディアが現実としても、別の場所、別の機会で転用できたことも無い。
それが分かっているからこそ、
実現に向けていた強い橋みたいなものが、瞬間的に現実通り紙キレみたいみえる感覚。

しかし、
過去のそういう設計も、何年かたって、何となく見返すことがある。
その度に考えている事といえば、だいたい
「ここをこうすればどうだ」「ここをもうちょっと詰めるとどうか」とか、ばかり。
現実に出来上がった建築では、施主の色が浸透していくせいもあり、素直に見えてこない部分を、こういう経緯を辿ったアイディアは、直接的に見せてくれる。

経験・… 蓄積。

もしかすると、こういうこともより増えれば、いつか爆発的な力に変わるのかも。
…なんて考えさせられる。


長田

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