先日より、忙しい間をぬって、深夜に見ていたアニメーション。
「妄想代理人」
この作品、今年10月程、急にガンで亡くなったアニメーション映画監督・今敏の作品。
遺作では、ありませんが、唯一のTVシリーズ。なのかな?
現代社会に生きる普通の人々の心の隙間を新鮮な描写で示してくれました。
久しぶりに奇妙な楽しさに出会えました。
ここでは、感想を書きたいのではなく、
今敏監督が過去に生きたわけでもなく、未来に生きたわけでもない、
空想ばかりを描いたわけでもなく、現代や人を描き続けていた点。
そして、DVDの最後に収録されていた、こんな感じ言葉。
見る人に対して…。
なにを書いて 、なにを書かないか?。
なにを解いて 、何を解かないか?。
なにをわかっていないか。どこの現象面だけをトレースするか?。
それらを…「親切な意地悪。」
という言葉を使いながら話しているのが非常に印象的に響きました。
建築も現代や扱う人を注視していかないと、成り立てない。もちろん予測を超えた普遍性も問われる。
だがしかし、建築家といわれる人たちの発する言葉は、数を並べる事で、説明をする事も多いし、その行間に多くの疑問が投げ掛けられている。
おそらく、すべてを説明できることを求められるし、説明しようともするのだろう。
「一点もの」を造っている以上仕方の無い側面もあるのでしょうが…。
「親切な意地悪」という、これも、ある一つの大事な作り手の「作法」だと言うことを、教えて頂いた気分。
長田
ネットでゴゾゴゾ探していると、こんな記事を…。
「なお、未完に終わった『夢みる機械』は、同年11月にキャラクターデザイン・作画監督を担当し数々の今敏作品を共に作った板津匤覧が監督を代行して製作を続行する事が発表されている」との事。
個人的楽しみ。
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