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先日の同日に2物件の竣工・引渡しを無事に行うことが出来ました。
●住宅「ns2」-I邸
●洋菓子屋「パティスリーアラキ」
どちらも、過密なスケジュールの中で、現場の方々の力強さを見せて頂きました。感謝。

「引渡し」-所有権を買主に移転すること。

この言葉通り…。実質は、その瞬間まで施工会社・現場の所有。
…施工会社の所有と言っても、実際は全てお施主様のための物でもありますが…。
そんな…同じ気持ち…自分の物のように建物・現場と対峙します。
施主に対しては、あつかましい様だが、結果的には、それでいいんだとも考えています。

「引渡し」を境に… 所有権が移転されます。

この瞬間は、実は複雑な感情が少しあるもので…
想像も出来ましょうが…手塩にかけた子供のような物を…どうですか?と…。
喜んで頂きたいという感情と並行し…
気に入って頂けるか分からないのに、大事なものを差し出すような感覚も…。

お金も頂き、お施主様のために作ったものではあるが…どこか、少し気持ちを離すのに苦戦するというか…。どこか、自分から離れていく感じ。
これも同じく、あつかましい様だが、それでいいんだとも考えている。
重ねて言うと、造るという行為に携わった人々が、みなそう思えると、なお素敵。とも
だからこそ、「次へ」とも思える原動力にも成りえる。
そりゃうまくいかないこともあるが。それでもいいんだとも思える。

特に、今回「ns2」は、設計スタートから一年半を経て、引渡しに至ります。だからこそ一塩な上、その日、2物件続き、尚更な一日。だからこそ、次へ。

過去の展示会「建築の動」にて、こんな文章を書いたことを思い出します。
この建物を造るために、出入りした人の数と…これから使う人の数…への問い。
それに対して…「昨日までの創り手」と「明日からの創り手」として、「動の転換点」として「引渡し」を定義してみてます。

これからも、創り続られる建物であるよう…。    長田

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