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先月、「丸亀猪熊弦一郎美術館」で行われていた、
杉本博司 - アートの起源|建築に行ってきました。

素行の良くは無い子連れで行ったせいもあり、学芸員の方々の視線を強く感じつつ、
若干足早に見る事となりましたが、
一ヶ月程たったいまでも印象残っています。

建築に携わる一人の人として、その中でも最も強く残されているのは・・・
実は展示物でなく、言葉。

「建築」と題された、作品。


キャプチャーの言葉をそのまま書くと、
「旧型大判カメラでは、海のような無限遠に焦点を合わせたあとも、歯止めが無いため、そのまま無限を突き抜けてその先にいってしまえる。無限の倍でカメラを覗いて見ると大ぼけの像となった。」
ということだそうで・・・たくさんの名建築が、ぼけた像として写真に写されている。
そして、その続き・・・。
「優秀な建築は私の大ぼけ写真の挑戦を受けても溶け残るということを発見した。」
「多くの建築はその過程で溶け去っていった。」・・・そうです。・・・。
こわいですね。
思うに、
エスキスやラフの段階での大きな意思が強く受け継がれた建築の持つ・・・使命が写りこむんでしょうね。
おそろしや。

久しぶりの「MIMOCA-猪熊美術館」やはり素敵なことは言うまでも無いが、
設計した「谷口吉生」氏は、ずっと前の記事に、この美術館を振り返り、
こんな感じの事を・・・
{詳細に詰め込んだのでなく・・・時間も無く・・・考えすぎなかったから良かった。}
的なことを書いていたような・・・記憶が。

これまた、おそろしや。

細かいが・・・このサインの付き方がすき。



長田



裏のコートヤードの背面に[A工務店]設計施工のマンションがそびえます。
一時期問題にもなりましたが、
数少ない世界的建築を、法に抵触していないからいいという幼稚な理論で、・・・
地場の人の手で壊していく様。
これも縮図。
常に、この美術館はそんなことも示してくれてます。

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