最近少しだけ感動したことがあります。
事務所の扉を直したとき。
実はちょっと手違いがあって、ガラスの加工が間違っていました。
今回は、取っ手は図面屋らしく、三角定規で。って決まっていて。
取っ手の加工も済ませて、取りつけるだけになっていたのですが、
取っ手を取り付ける孔の位置が結構ずれていた。
実際は三角定規で隠れる範囲内でずれていたのですが、
私が担当で、相手がお施主さんだったら作り直してくださいって言っていたと思います。
長田さんも最初はびっくりして、悩んでいましたが、結局その三角定規の方を
少し直してもらって、全然気づかない感じになりました。
多分、誰も「間違い」があったことなんか気づかないくらい。
それで思ったんですが、
間違っているから直してくださいっていうのは、全然脳みそを使っていない気がして。
普通直すよね、と考えることをやめていた自分を反省しました。
そして、「間違い」がなかったことになっているよう対応したっていうことと、
この扉一枚だけで、何人ものいつもお世話になっている方に協力してもらったことと。
そんな当たり前のことに、ひとりでこっそりと感動しました。
この職業の仕事の本質をちっちゃな部分で見た気がしました。
間違いは間違いではないんですね。
だから、今の取っ手、私はとても好きです。
ウチノ
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