昨日、番町のatelierSにて、照明器具の設置工事が行われました。
照明器具が取り付いて明かりが灯る時、建物は大きく姿を変えます。
その過程、器具の設置時は、光の方向、全体の雰囲気やバランスの設定・確認を、
設計者自らが現場で行っていきます。
試行錯誤の緊張感。ビビットに変わっていく光の表情・雰囲気、意図・目的の模索。
そして、一つまた一つと、明かりという存在が灯っていく事自体や、明かりの織り成す表情に
包まれ満たされていくことが相まってなのか、現場は独特の空気になります。
それと、不思議な一体感・・・。
電気工事の職人さんも、冥利のある良い仕事だと僕は(も?)思いますが、
職人さんはいかがなものなのでしょうか。。。?
途中、こっそりと聞いた、職人さん同士の会話。言葉。
「この現場はえらい思いをした。けど、しんどい思いをした現場程、出来た時が嬉しいけんな。」
最後になった1Fのコープ照明。
そこの床にキャンパスを置いて絵を描かれるということ。
一度天井を照らし出し、固体が発光体のようになって・・・反射光。。。
ここでのR天井から壁を柔らかく伝いながら部屋を満たした光は、
空間に影を作りませんでした。
仕事を終えたばかりの職人さんは、中空で自分の手を動かし、
アレ?・アレ?・・・ として・・・なるほど。。。
先の職人さんの言葉に対して、ちゃんと応えれた。。。
傍らで見ていた自分も、心の中でそう思った瞬間でした。
職人さんと設計者、設計監理ということ。
ひとつの明かりを通した会話がそこにありました。
おおうら
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