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一級建築事務所 長田慶太建築要素

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自身の初期の設計物件「北浜・ヒーリングガーデン」。


今となっては、旧ヒーリングガーデンと申しましょうか。
少し特殊な事情で2年以上前に閉店となった物件。


そして・・・そこは現:輸入子供服屋「ピーカブーヤ」


・・・に、先日、ふと立ち寄りました。

内装(設計上では床と言う部分に限られるが)は、用途の違いもあって、大規模に変更されていますが、基本的構成・・・骨格はほぼそのまま使って頂いています。
・・・・店主の十川さんと話をしました。
自由に組み替えてくれている。可能性を感じてくれている。・・・印象のような気配。
なにか嬉しい感覚におそわれた。・・・ような。

自身が携わった物も、いつかを境に、自身から遠くに行ってしまうもの。
現時点で出来たもの・・・現時点で造っているもの・・・すべて。
自身の死を境にするものもあろうかと思う。・・・そうなると幸い。
しかし、そうでなくとも、成長・変化を続けていく物もあるという事。


思い返すと、昨年、
初めて、一つの物件が姿を消しました。
瓦町「88 takamatsu」 物販店。


解体・・・契約上「現状復旧」という形で・・・完全に面影すら消えました。
店舗内装の宿命か・・・長引いた不景気と高松市の人の流れが大きく変わってしまったことが大きな要因であった訳ですが、解体工事に関わることなく、進捗・結果報告という形で知らされました。

残念という感覚ではなく、どこか摂理として感じた側面がおおきい。


そして逆に今年、
現在設計中。10年前になる物件。
屋島、美容院「roofwide」
を10年間の痛みの補修工事及び増築工事を計画中です。
発展と再生を意図して。

過去と向き合える自身にとっても大事な時間となりそうです。


また、丸亀「西の家」といえば、
毎年、暖炉や・・・掘りごたつや・・・来年は庭にテーブルや・・・ペアガラスや・・・
と毎年のように少しづつ接点を持たしてくれるものもある。

建築物が施主にもたらす解放と制限・・・同じ形では無くとも、自身も「それ」からもたらされる「出会い」・・・という側面なのだろう。

こうして、物件との付き合いが・・・人と繋がって行くように・・・様々な付き合い方があるのも事実であって。

事務所も10年になります。
同時に10年を越える物件も増えてくると言うことでもある。
されど・・・、たかが・・・10年でもある。
これからもっとたくさんの過去との向き合い方が・・・自身の中では深まっていくのだろうが。

それが自分を育ててもくれる・・・出会いであるかもしれない。
それが自身を壊す・・・苦難になるかもしれない。
そして自身の建築思念を無意味に思わされたり、逆に再認識させられたり・・・
良くも悪くも複雑なものに変えてはいくだろう・・・。

けれど、
どう自身を変えてくれるか。
それらに素直に流されてみたい、というのも今の本音。

長田

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