先日、新しい現場の現地調査に行ってきました。
現場といっても、コンペのための現地調査、です。
そのあとは帰って、敷地の条件や条例云々を調べて、所内で打合せをします。
他の現場でも同じですが、ここでは最初みんなそれぞれがプランニングをする、そしてそれを元に話し合い、お施主さんに提案する、という形をとっています。
もちろんダメダメで見せられない、というものもあったり。
そして、ときどき、話に上がるのは、「これ以外ないでしょ」ということ。
話は飛びますが、
私がルイス・カーンが好きで。
ーあなたはレンガに問いかけます「あなたは何になりたいんだ」と。
レンガは答えます。「私はアーチが好きだ」 。ー
何が言いたいかというと、
建築や素材や風景や。それらはちゃんと人間に伝わる言葉を持っているはずだ、ということ。
聞こえないけど、それらはちゃんと私たちに話かけているから、その沈黙の声を聞く。
だから、この敷地にも、答えはひとつではないが、ちゃんと答えがあるはず。
程度はありますが、敷地の声を聞いていたら、「これ以外ないでしょ」という事になるのかな、と思ったり。
なかなか社会人として働いていると、空気を読んでみたり、人の顔を伺ったりしてしまうことがありますが、もっと根っこの部分で建築に向き合うことができれば、ぶれずにどっしりとまっすぐ立っていられるんだろうな、と思い、スケッチを描き、図面を引き、所長の声を聞く、建築の奴隷な日々です。
ウチノ
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