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一級建築事務所 長田慶太建築要素

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「川津東山ノ平屋」、久々のブログアップとなりました。真夏、炎天下での屋根葺工事を、一人の職人さんがやり切って下さりました。この建築のひとつの要となる屋根。そして仕上材は、下地を拾い易いがゆえ、繊細と言えるもの。それを幾重も幾重も重ねて行く作業。気の遠くなる環境下での、気の遠くなる日々であったに違いありません。それでも、本当に黙々と仕事をされてゆく姿もまた、職人さんのひとつの姿でした。
そういった姿や現実に起こる様々な状況に対し、こちらは黙々とはして居られず、もう少しだけこうしたいという所を、やはり施工側に協力をして頂きながらですが、事務所自らも作業を行いました。
もう少しだけ、もう少しだけ・・・。設計者自身の葛藤。何についても、場合によれば葛藤極まることもあるに違いありません。工期の中、時には周囲の顔色も承知しながら、という周りに対すること。もう良いではないか・いやまだ違う、もういいか・いやもうちょっと頑張らないと、という自分に対すること。色んな人の、様々な葛藤・思いに彩られながらの手を重ねたものがそのまま形となり、残る建築。どのようなものになるかも、様々な人たちの間で形となって行く所が大部分。様々な人たちの間にあるものまで形となってくることも。そしてそれは、如実な答えとなることも。
この度の、屋根に対するもう少し。出来上がりを見て、やって良かったと思えたものは、何を残すかに対して、誰かがと誰もがの繋がりの中、最後まで責任を持って粘る事の大切さだったと思います。おおうら


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